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Malströmグレインテーブルシンセサイザー
Malströmはありきたりのシンセサイザーとは、動作もサウンドも大きく異なります。これこそがロケット工学と音楽技術のミッシングリンクなのです。

Malströmグレインテーブルシンセサイザーには、想像を超える様々なフィルターとモジュレーションのオプションが備わっています。リアルタイムでの波形のストレッチ、スペクトラムのモジュレート、ウェーブテーブルのスイープなどは、可能な操作のごく一部に過ぎません。

Malströmには分厚いサウンドからエキゾチックなものまで、様々なグレインテーブルが内蔵されており、リッチなパッドから金切り声、キレイなサウンドから粗いサウンドまで、自由自在に作れます。Malstrom単体だけでも幅広いサウンドを作れますが、さらに他のReasonデバイスのオーディオ信号をこのバケモノのフィルターで処理することで、ドラムやサンプルボーカルをMalstrom化できます。

グレインテーブルシンセシスとは?

グレインテーブルシンセシスとはどのような仕組みなのか。以下が学理的な説明です。

グレインテーブルシンセシスは、グラニュラーでもウェーブテーブルシンセシスでもありません。これらのシンセシス方式の良いところを組み合わせた新たな方式なのです。これにより刺激的で、操作性が高く、非常に幅広いサウンドが得られるシンセシス方式が実現しました。

グレインテーブルの基本は、とても複雑で難解な方法で事前処理されたサンプルサウンドです。この前処理を説明するだけでも1つの冊子が必要になります。事前処理により、周期ごとに完璧に切り分けられた波形のセットが得られ、いくつかの方法で操作できるようにします。グレインテーブルは、波形をスイープ、音程を変えずに波形内を自由な速度で移動、小さなセクションを繰り返し再生、形を固定した波形を指定、波形内を自由にジャンプなど、ウェーブテーブルのように扱えます。

テーブルの移動

グレインテーブルでは、グラニュラーのような活用も可能です。例えば”Shift”(シフト)機能では、各グレインをリサンプルすることで、音程を変えずにグレインテーブルのフォルマントを上下に変えることができます。

Index”(インデックス)パラメーターは、グレインテーブルの再生位置を制御します。リアルタイムのコントローラーやモジュレーションでインデックスをスイープすることで、音に新たな命を吹き込むことができます。さらに各グレインテーブルには、事前に設定されている条件に従ってテーブルをスイープする”Motion”(モーション)がそれぞれ割り当てられています。モーションは、最も基本的な形ではグレインテーブルの再生速度を制御し、さらに波形をループする方法も決定します。

結論

これらの技術は音楽にとってどういう意味を持つのか。例えばデチューンしてコーラスをかけた分厚いノコギリ波を想像してください。スイープの速度をコントロールすることで、このサウンドの厚みを(ノコギリ波の1本の「歯」にいたるまで)詳細に変えられます。またはボイスのグレインテーブルから母音を自由に取り出し、さらにスイープすることで倍音内容をモジュレートすることなどが可能です。Cool!

もちろん面白いのは大事ですが、何よりも音楽的であることが特徴です。グレインテーブルシンセシスによって、Malstromは真にユニークなサウンドを持つシンセサイザーになります。そしてそのユニークさをあなたの音楽の一部にすることができるのです。

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